北欧の「魅せる照明」

皆さん、こんにちは。

昨年末、新婚旅行で北欧とエストニア、アイスランドに行った際、街並みに魅了されたことは言うまでもありませんが、トワイライトに街を彩る白熱電球が優しく街全体を包み込み、心まで温かく抱きしめてくれるような光景は本当に美しかったです。

外から見られることを意識した明り

街中を歩いていて驚いたのは、各家庭の窓辺をあかりで演出する、いわゆる「魅せるあかり」の文化が根付いていること。日本の概念にはあまりないですよね。室内での照明環境が快適なことは当然なのですが、「外から見られること」を意識してあかりの装飾・デザインが施されており、各家庭が美しい街の夜景をつくる役割を果たしているのです。

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基本的にはカーテンが空いていて、閉店後のお店やレストラン等もあかりで店内が見えるような状態になっていました。
スタイリッシュでモダンな照明からクラシックなものまで幅広いデザインの照明があり、暗くなるに伴ってポツポツ点灯し始めると黒い空にオレンジ色の光が映えて夜の街をデコレーションしてくれるのです。

北欧の冬は長く、しかも圧倒的に日照時間が短かいため、光や明るさに対する強い想い、そして関心がこのような素敵な光の世界を生み出しているのだと想像します。

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家族を彩る明り

家ごとに異なる窓辺や玄関から感じられるあたたかな光は、家族のぬくもりや人とつながる喜びを、言葉抜きに語ってくれているようです。
歩いているとたまに家の中の人影が見えるのですが、お父さんがご飯を運んでいたり、家族団らんでご飯を食べていたり、のんびりテレビを観ていたり・・・・皆それぞれの「幸せな今日」がそこにはありました。

北欧が教えてくれた、生活のひとつとしてのアイテムという立ち位置だけではない「外から我が家の夜景を見せる」という新しい概念のあかり。
とても新鮮で美しく、ふっと心和む幸せの種がそこにはある気がします。

 



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