7.【睡眠健康経営:Workplace Wellness Design】寝不足勤務は酔っぱらい勤務と同じ

皆さん、こんにちは。

No Business Wealth without Worker’s Health by WHO
睡眠改善は働く人々の健康を守り、企業の生産性を高め、希望ある社会を創造します。

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労働時間が世界でトップレベルの日本。
科学雑誌NATURE(1997年)に掲載された論文によると、起床後17時間を超えると課題対応能力が血中アルコール濃度0.05%の酒気帯び運転と同等のレベルまで低下することが明らかになっています。

この事実をふまえると、酒酔い出勤は許されないのに寝不足出勤は許されるなんて、なんだか矛盾していておかしいですよね。

飲酒運転はダメでも、寝不足運転は許される?

朝6時に起きて終電まで仕事をするという方も多いと思います。しかし海外の研究では、起床後17時間経過した脳は著しく疲労しており、その低下レベルはアルコールを摂取したときと同等だということが分かっているのです。この状態で運転をすることはいかに危険か、皆さんにも容易に想像がつくかと思います。
運転に限らず、実際に眠気が引き起こした取り返しのつかない産業事故は、世界でいくつも報告があるのです。
産業事故だけでなく、長時間労働が加速することによる働く世代の睡眠時間の圧迫、増加するシフトワーク、これらは生活習慣病やがん、うつ病などのリスクを高めるということも判明しています。

5時間以下の睡眠者は、ほろ酔い加減で仕事をしている

仕事をしながらオフィスでお酒を飲んでいる人はいないと思いますが、恐ろしいことに5時間睡眠を切る日が続くと、脳はチューハイを2~3杯飲んだ時と同じくらい機能が低下するという指摘がされています。睡眠時間を2割削って頑張っているつもりでも、日中のパフォーマンスが2割落ちていたら睡眠時間を削る意味がありません。それどころか、寝不足状態が続くことでイライライしやすくなったり、だるさや頭痛などの不定愁訴に悩まされることになったりと、むしろマイナス面が目立ってしまいます。
心身の健康基盤が崩されしまっては、元も子もないですよね。

デキル人は眠れる人

睡眠習慣を大切にすることで心と身体の健康を育み、その日の疲れやダメージをその日のうちに解消し、さらに翌日頑張るためのエネルギーと活力をチャージすること。
これこそがデキル社会人の新しい掟です。



友野なおの書籍 新刊は『ねこ先生クウとカイに教わる ぐっすり睡眠法』です。


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