15.【睡眠健康経営:Workplace Wellness Design】年収レベルと睡眠レベルは比例する事実

皆さん、こんにちは。
いきなりですが、1つ質問です。
今より年収を上げたいと思った時、皆さんはどのような行動をとりますか?
きっと多くの方が「資格取得のスクールに通う」や、「今の倍のボリュームの仕事をする」など、具体的なアクションを思い浮かべるかと思いますが、おそらく「今よりちゃんと眠る」という結論に達する方はとても少ないのではないかと想像します。

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年収の高い人は、ぐっすり眠れる人である

インターネットで20~40代の男女832名を対象に行われた眠りと年収に関する調査では、睡眠に問題がある群のほうがぐっすり眠れる快眠者よりも年収が低い傾向があるということが分かりました。
具体的な数字でみていくと、睡眠に問題や悩みがある群は、年収400万円未満が51.4%、400~600万円が18.3%、600万円以上が10.6%であるのに対し、快眠者は400万円未満が47.4%、400~600万円が19.0%、600万円以上が14.4%という結果に。(睡眠改善委員会調べ)特に、働き盛りといえる40代男性と30代女性においては、顕著な年収差が認められたことがわかりました。眠る時間を削って働くことは「高年収」とイコールではないということが判明した大変興味深い調査だと思いませんか?

睡眠難民者は、業務量・勤務時間が増加傾向にある

1年ほどの就業時間についてみてみると、「以前より勤務時間が長くなった」と回答したのは、睡眠に問題がある群で15.6%、快眠者で10.6%という回答。また、「以前より業務量が増えた」という問いに関しては、快眠者では14.4%であるのに対し、睡眠に問題がある群では22.1%という結果でした。睡眠に問題を抱えている人のほうが年収は低い傾向にあるにも関わらず、業務量も労働時間も増加しているという、今までの概念からしたら矛盾にもとれるような現実がこの調査からは浮き彫りになっていますが、睡眠コンサルタントとしてこの結果は「当然」と頷けるものです。

不眠のループでミスや無駄が増え、どんどん悪循環に陥る

眠れないと身体と心、そして脳へとダメージが及ぼされることはなんとなく皆さんもご存知かと思います。きちんと眠れていないと集中力が落ち、注意力が散漫になってしまうので業務ミスが多くなって業務量がどんどん増えてしまうことに。その結果、長時間労働になり、睡眠の時間が確保出来ないという悪循環の不眠ループにはまってしまうのです。
「デキる人」は休むことを拒み、睡眠時間を削って働く人ではありません。「デキる人」は睡眠時間を大切にし、オンとオフのメリハリをしっかりとつけ、時間内で生産性の高い仕事をこなせる人のことです。
仕事の効率化、年収アップを叶えたい方、まずはぜひご自身の睡眠習慣を見つめ直してくださいね。



友野なおの書籍 新刊は『ねこ先生クウとカイに教わる ぐっすり睡眠法』です。


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