40. 遮光カーテンをやめるだけで、熟眠感と起床時の気分が上がる!

皆さん、こんにちは。
「朝なかなか目覚められない」、「寝起きがすっきりしない」というお悩みは、年代・性別問わずとても多い睡眠に関連するお悩みのひとつです。普段の睡眠時間の短さや質の低下が背景にあると思いますが、快適な目覚めを実現させるためのアンサーのひとつに、実は「寝室のカーテン選び」があります。

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カーテンの種類により、目覚めの気分が変わる

起床予定時刻の30分前からゆっくり寝室の照度を上げ、起床時刻に明るくなる(1000ルクス)ように自動制御された光環境調整室で目覚めの気分を測定した研究で は、起床時の眠気や疲労感が少ないことが報告されています。外界が明るくなるに伴い、寝室内が明るくなるような漸増光による目覚めは目覚め感の向上だけでなく、起床時 の眠気の減少、熟眠感の改善、注意集中感の上昇が認められており、いかに朝の光が私たちの体調や気分に大切な要素であるかが分かります。実際、レースカーテンだけのほうが目覚めが良いという報告もあるほどです。
以前取材でお会いした方も、「高層マンションに引っ越してカーテンをしない生活を始めたら目覚めがとてもスッキリして良くなり、気持ちが良い」とお話をされていらっしゃいました。
完全に光をシャットアウトしてしまう遮光カーテ ンは快適な目覚めを妨げる傾向が高く、もし現在使用している場合には10cm程度の隙間をつくり、朝には光が差し込むようにしておくことがポイントです。

夜勤がある方は遮光カーテンの使用がおすすめ

とはいえ、遮光カーテンは全ての方にとってNGなわけではありません。夜勤がある方は朝に帰宅をし、明るい環境の中で就寝しなくてはいけないため、遮光カーテンなどを使って寝室空間を真夜中に近い環境に仕上げることが必要になります。夜勤を含む交代勤務で働く方にとっては、遮光カーテンは快眠と健康の強い味方となる存在なのです。
夜勤明けは遮光カーテンをしっかりと閉め、日勤の場合は少し開けて就寝するようにするなど、遮光カーテンを上手に使って光をコントロールしてくださいね。

ちょっとした工夫で朝の目覚め、ぐっすり感、日中の気分は良い方向へと変わっていきます。光を味方につけて、快適な1日のスタートをきりましょう!



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