35. 「睡眠上手」な人は「寝返り上手」だった!寝返りがもつ3つの役割

皆さん、こんにちは。

「睡眠の質」はイコール「健康の質」、「パフォーマンスの質」、そして「人生の質」といっても過言ではありません。つまり、快眠者ほど心身ともに健康で、ハイパフォーマンスを発揮でき、QOLのレベルが高い人といえます。毎日ぐっすり快眠できる「睡眠上手な人」の秘密はどこにあるのでしょうか?実は、「寝返り」に答えがあるのです。

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「寝返り上手」は「睡眠上手」

個人差はありますが、一晩に約20回程度、人は寝返りをうつといわれています。「寝返り」には質の良い眠りをサポートするための重要な役割が3つ備わっているのでご紹介しましょう。

①皮膚温調整作用

体と寝具がずっと同じ面で接触していると接触面辺りの皮膚の発汗も抑制されてしまいます。汗には気化して体温を下げる働きがあるため、うまく発汗できないと体温調節ができず、熱がこもって皮膚温が上昇。皮膚温が上がり過ぎるとそれが覚醒刺激になり、睡眠を浅くしたり、夜中に目が覚める中途覚醒につながってしまうことも。寝返りをうつことで、熱のこもりを未然に防ぎ、不快感を除去して快適な眠りを支えてくれるのです。また、就寝中の布団の中の温度や湿度を調整する役割も担っています。

②血流アップ作用

ずっと同じ姿勢のままでは体重による圧迫や重力で血流・体液の循環が低下してしまいます。重力のかかり方に変化が出ないため、血液も体液も重力に引っ張られて滞留しやすくなってしまうのです。特に、背中やお尻など、重力のある部位は体液や血液の循環が悪化やすいので要注意。しかし、寝返りをうつことで自然と身体の循環を良くし、血液のアンバランスの修正を行うことができます。

③睡眠サイクルのスイッチ

睡眠はレム睡眠(体の休息、脳は活動)とノンレム睡眠(脳も休息)の2つから構成されています。寝返りはそのサイクルがリズム良く進むためのスイッチ役を担っており、寝返りがきちんと行われないと睡眠サイクルに乱れが生じてしまうのです。睡眠は「ノンレム睡眠」から「レム睡眠」へと移行する睡眠周期を繰り替えしながら朝を迎えることで、質の高い眠りが維持されますが、寝返りの多くは睡眠段階が移行する直前に、まるでギアチェンジするかのように打たれるといわれています。

3つの働きの他に、筋肉の疲労を解消したり、背骨の歪みを矯正したりする役割もあるとされる「寝返り」。私たちが就寝中、無意識に行っている「寝返り」には、眠っている身体を健康的に維持するために必要な働き、そして高いクオリティの眠りを実現するための働きがギュッと詰まっていること、お分かりいただけたましたか?
寝返りを上手にうてるようになるための方法は、また次回お伝えいたします。



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