71. 「本当に眠れる」寝室の色ベスト5

皆さん、こんにちは。

快眠のために光をコントロールしたり、ヨガや呼吸法を取り入れたり、食事の内容やタイミングを気を付けたりされていらっしゃる方も多いと思います。
ぐっすり眠るための寝室の環境づくりも気を配り、温湿度環境管理を徹底することや、寝具環境を見直すといった努力をされている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、意外と見落としがちなのが睡眠に関連する「色」への配慮。実は色と睡眠の間には深い関係があることが示唆されています。
皆さんの寝室は何色のトーンですか?

眠れる色ベスト1は「青色」

イギリスで、寝室の装飾色と睡眠時間の関連について大規模研究が行われました。この研究の報告によると、最も睡眠時間が長かったのは、7時間52分で「青色」でした。続いて、7時間40分の黄色(クリーム色)、7時間36分の緑色、7時間33分のシルバー、7時間28分のオレンジという結果でした。
確かに、赤い部屋に入ると脈拍・呼吸数・血圧が上昇する一方、青い部屋に入ると、脈拍・呼吸数・血圧が落ち着くといわれていることもあるとおり、青色には鎮静作用があり、リラックス感を促して結果として睡眠をサポートするということにつながるのかもしれません。

ワースト色とは2時間の差も!

一方、睡眠を妨げる色は紫色、茶色、灰色という結果でした。紫色は5時間56分、茶色は6時間5分、灰色は6時間12分と、すべて大幅に理想の睡眠時間とされる7時間を大幅に下回ります。
最も長く眠れる「青色の部屋」と最も睡眠を妨げる「紫色の部屋」を比較すると約2時間程度も差があり、驚きです。
しかも、紫色には悪夢との関連が考察されており、睡眠の時間だけでなく質低下の可能性も。

この研究はイギリスで行われたものであり、国によって馴染みのある色や好みの傾向も変わると思いますが、これまでの色々な研究報告を見てみても、寝室に青色は積極的に取り入れたほうが良さそうだということが言えるでしょう。
例えば、大きな面積を占める掛け布団のカバーや寝室のカーテン、あるいは就寝前から着用するパジャマなどのアイテムを青色系にするのが効率的ではないかと思います。
青は年齢や性別を問わず幅広く活躍できる色なので、夫婦やカップル、親子などで睡眠アイテムをお揃いにするなどの楽しみ方もできそうですね。



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