4.【時間のお片づけ】日本人の40代~50代女性が眠らない理由

皆さん、こんにちは。

ぐっすり眠り、人生を豊かにする。
そのためには「心」「時間」「人脈」「情報」「空間」の5大お片づけが欠かせません。

今回は【時間のお片づけ】に注目をしてみましょう。
皆さんはいつも何時間眠っていますか?

眠らぬ日本人女性

日本人はOECDの調査でも睡眠時間が先進国の中で世界で2番目に短いことが分かっていますが、(ちなみに1位は韓国)働き世代、特に女性の睡眠時間が著しく短いことが国民生活時間調査報告からも明らかになっています。
中でも40代~50代の女性の睡眠時間は圧倒的な短さ!
この「眠らぬ女性」が増えている背景には、ご本人の意思とは関係ない、社会的な問題・文化・環境があるのではないかと思っています。

キャプチャ

眠りたいけど、眠れない女性

40代後半から50代前半は、ちょうど更年期障害に悩む人が増えるとき。ホットフラッシュやイライラなど、様々な心身の不調からなかなか寝付けなかったり、まとめて眠れなかったりという方もいらっしゃると思います。
こういった身体的、あるいは心理的なこと以外にも、日本の家族の在り方にも日本人女性の睡眠時間が圧迫されてしまう要因があるといわれているのです。
たとえば「家事」。欧米化・イクメン・男性育児休暇、色々なキーワードがメディアを賑わせてきましたが、まだまだ女性が担っている家事の割合は男性と比較して圧倒的に高いのが現状。
総務省の社会生活基本調査(平成23年)では、育児や介護も含めた家事の平均時間は、男性が1日あたり42分であるのに対し、女性は3時間35分と、その差は2時間53分もあるのです。

女性の時間を生み出す社会

ここ数年、働く女性は増えていますが、日本人の女性は給与が出る有給労働時間と家事などの無給労働時間を合わせた総労働時間が先進国の中でもトップレベルで長いといわれています。これではいくらご本人が睡眠を改善したい、眠る時間を確保したいと思っても、それが許されないような状況がガチガチにつくられてしまっている状態ですよね。
家族内の連携、協力はもちろんですが、やはり各企業が労働時間を含めた「働き方」の見直し・改善をしていくことが急務。
WHOも「No Business Wealth without Worker’s Health」といっているとおり、働く人の健康があってこその企業の発展、持続可能な社会の実現へとつながっていきます。
社会全体で睡眠やタイムマネジメントを含めた「やすむこと」に対する意識改革をもっとスピーディーに深めていくことが、「眠らぬ女性」、もとい、「眠れぬ女性」を減らすことにつながると確信しています。

人生を変える「やすみかたの教科書」(主婦の友社)には、様々なメソッドや最新情報が詰まっているので、やすみかたバイブルとしてぜひご活用くださいませ。