皆さん、こんにちは!
インターネットやスマホの普及に伴い睡眠難民が増加しているといわれて久しいですが、テクノロジーは益々進化し、もはやデジタルアイテムに触れずして1日が終わるなんていうことが考えられないような毎日となりました。
実際、就寝ギリギリまでスマホをいじっている人の割合はかなり高く、さらにそのまま寝落ちしてしまっているという人の数も少なくありません。中学生や高校生の場合は「すぐにラLINEに返事しなくてはいけない!」という半ば強迫観念のような感情から、スマホを枕元において眠っているというお声もたくさん聞きます。確かに、LINEの返事が遅くなってしまったせいで虐めに発展したなんていうケースもあるようですから、24時間いつでもだれとでも連絡がとれて繋がれるネットワークとは、なんと不便な社会だろうと思ってしまいます。
また、ライフワークバランスという言葉が日本の社会にもすっかり浸透し、厚生労働省も「ゆう活」を推奨したり、企業もノー残業デーをつくったりして個々人が時間を有効活用してより豊かな日々を過ごせる社会づくりの実現を目指しましたが、結局やらなくてはいけない仕事のボリュームは変わらないので、自宅に資料を持ち帰り、家で就寝ギリギリまでPCに向き合っているという方も。
PCやスマホなどの画面からはブルーライトという、色温度が高くて波長の短い強い光が発せられており、このタイプの光は睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制して脳を覚醒へと促し、眠気を遠ざけてしまうという働きがあるのです。可視光線の中ではもっとも強いエネルギーをもっているとも言われていますから、できれば就寝1時間前からブルーライトは避けて過ごしていただきたいところ。
しかし、実際のところ、「就寝前からスマホもPCも見ない生活は難しい」というお声が圧倒的に多いのが現代です。それが「今のリアル」。
「じゃぁ快眠は諦めてください」というのは簡単ですが、やはりそこは睡眠のプロとして絶対に言いたくない言葉なので、いつも必ずなにかしらのソルーションを用意したいと思っており、この場合には「ブルーライトカット眼鏡を活用する」です。
ただ、一方で「ブルーライトカット眼鏡って本当に効果があるの?」と疑問に思われている方もいると思うので、先日発表された眼鏡会社JINSさんと、オムロンヘルスケアさんの共同研究の結果をご紹介しましょう。
今回の実験では、JINSさんのブルーライトをカットする睡眠サポート眼鏡「NIGHT USE」着用した期間と着用しなかった期間に分けて、2週間実施。まずは被験者に就寝前2時間の中で30分間程度スマートフォンの作業を行なってもらった後、オムロンヘルスケアさんの「ねむり時間計」を使って寝つきにかかった時間を計測するという調査でした。
調査結果によると、参加者の約90%が「NIGHT USE」着用したときの方が「寝る前にリラックスできるようになった」「寝つきがスムーズになった」など、眠りに良い影響が及ぼされたと回答したそうです。さらに、「NIGHT USE」を着用することで、寝つきにかかる時間が約10%短縮すると同時に、眠りに悩む人に限定すると約18%の時間短縮を確認できたということで、ブルーライトカット眼鏡の効果が証明されました。
最初は「気休め」という軽い気持ちでもいいので、就寝ギリギリまでPCやスマホを見ている人は取り入れてみると良いと思います。併せて、画面の明るさを調整したり、スマホであればブルーライトカットのアプリをダウンロードしたりして対応すると、さらに効果が期待できるかもしれません。
時代を逆走しようとすると大変ですが、時代に合わせて賢くアイテムを取り入れて自分の健康や時間を守るよう、お互い心掛けていきましょうね。