皆さん、こんにちは。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「人の印象は見た目で決まる」というメラビアンの法則によると、第一印象はわずか3~5秒で決まるそうです。第一印象を決める情報の55%が見た目などの視覚情報が占めており、声のトーンや話し方は38%、話の内容はわずか7%。パッと受けた第一印象が自分自身の評価として相手に定着してしまうことも多く、商談やお見合い、面接などあらゆるシーンでチャンスを逃さないためには、一瞬で自分が相手に与えるイメージを損なわないようにすることが求められます。
昨日の睡眠が、相手に与える自分の魅力度と健康度の印象を決める
2010年の特集号に英国医学雑誌に掲載された論文で、睡眠が健康と美容に与える影響を調べたユニークな研究が紹介されたそうです。対象者はスウェーデンの健康な成人23人(18歳~31歳)で、顔写真を1人2枚撮影。1枚は8時間以上睡眠をとった翌日の午後2~3時に撮影し、もう1枚は1日目に5時間しか眠らず、さらに2日目は徹夜をして3日目の午後2~3時に撮影しました。その後、その2枚の写真を65人の評価者にランダムな順番で6秒ずつ見せて、「健康度」「疲労度」「魅力」を評価してもらった結果、なんと睡眠不足の後の写真は、8時間以上眠った後の写真と比べ、健康度と魅力度の得点が低く、疲労度の得点が高くなりました。
たった1日、2日の寝不足でも、「なんだか疲れていて元気がなさそう」「あまり魅力的に感じない」などといった印象を周囲に与えているのです。
「たかが睡眠、されど睡眠」チャンスを余すこと無く掴むためには?
想像してください。両目が真っ赤に充血していて、心身ともに疲れきっていそうな人とお仕事を一緒にしてみたいとは思わないですよね?顔色が悪くてなんだか体調も良好でなさそうなときは、今後の仕事の展開を考える前に、病院を紹介したくなってしまいそうです。
同じ内容でも、活き活きと働いていて目に力が宿っている人であれば、無条件に「なんだか面白い展開になりそう!」「一緒に仕事がしてみたい!」という気持ちになりませんか?
大切な商談などの前はつい気合が入り過ぎて睡眠時間を削って準備するという人も少なくないと思いますが、大切な商談の前だからこそしっかり睡眠時間を確保して身体と心をメンテナスし、翌日ハイパフォーマンスを発揮できるようにパワーを充電する必要があるのです。
相手に与える印象が悪かった場合、そのイメージを覆すためにはある程度の時間がかかってしまいます。その時間は無いほうが無駄がないですし、一発勝負のときにはその時間がもらえないこともあるので、とにかく第一印象をよくすることが大切。
すべてのチャンスを掴むためにも、睡眠習慣を疎かにしないように気を付けましょう。