皆さん、こんにちは。
一昔前までは「昼寝」というと「怠けている」、「サボリ」「健康被害のリスクを高める」などと思われてきましたが、実は短めの昼寝習慣は心身の健康維持に非常に有効であることが分かっています。実際、アメリカでは昼寝のことを「パワーナップ」と呼び、脳と体にパワーを取り戻すビジネススキルとしてエグゼクティブたちに広く浸透しているのです。また、認知症の予防にも効果があるともいわれています。
身体と心にエネルギーを充電できるお昼寝習慣は「パワーナップ」と呼ばれる
体温が下がる午後の2時~4時は眠気が強くなるナップゾーン(昼寝帯)。古今東西問わず、この時間帯は眠気をやり過ごす必要があるということで、アメリカにはコーヒーブレイク、イギリスではアフタヌーンティーなどの習慣があり、日本でもおやつタイムとして認識されていますよね。地中海沿岸や南米などでは「シエスタ」と呼ぶ昼寝の習慣があり、日本でも昼寝を推奨している企業も一部ありますが、まだ一般的には習慣としては根付いていません。それ故に、なんとか必死に気合で乗り切ろう、ガムを噛んだりタバコを吸ったりして眠気と戦おうと睡魔と奮闘している方も多いと思います。
昼食後の15分仮眠は生産性と健康レベルを引き上げる
眠気が強い状態だと、思考回路が停止状態になり、頭が働かなくなるというような経験、皆さんもありませんか?集中力や発想力などが落ちることと併せて、なんと自分の成果を過小評価する傾向が強まり達成感まで下がるといわれているのです。
しかし、座った姿勢のまま15~20分の昼寝をとるだけで、その後の眠気をすっきり除去したり、日頃の睡眠不足の蓄積を解消したり、午前中の脳の疲労回復が促されたりして、その後の作業能力が改善されることが報告されています。
今日からオフィスでできる、正しい「昼寝」メソッド
オフィスで働いている方は、昼食を食べたらチョコレートをひとかけら、あるいはコーヒーを飲むなどカフェインを含むものを摂り、歯を磨いて自分の席に戻ったら目を瞑る方法がもっともおすすめです。カフェインは摂取後約30分程度で効き始めるので、ちょうどお昼寝終了後に効果を発揮し、さわやかな目覚めを後押ししてくれます。最初は周囲の音などが気になって眠れないと思いますが、まずは目を閉じているだけ大丈夫です。
家にいるときでも、なるべく横にはならずに座った姿勢のままで目を閉じてリラックスするようにしたほうが起きやすいのでベター。1時間以上眠ってしまったり、15時以降に眠ってしまったりすると体のリズムが乱れたり、その日の夜の睡眠に悪影響が及ぼされたりしてしまうので、休日でもお昼寝の時間は守りましょう。