55.ICU入院患者の不安を解消し不眠を改善!科学的に効果がある香りとは?

皆さん、こんにちは。

2015年、トルコのグループはICU(集中治療室)に入院中の患者さんを対象として香りと睡眠・不安感に関する研究を行い、ラベンダー精油が非常に有効であるということを報告しました。ICUにいる患者さんは質の高い睡眠を得ることが難しかったり、睡眠障害をかかえていたりする傾向が高いといわれています。アロマセラピーはうつや不安症状、ストレスなどに有効であるといわれており、今回の研究ではその効果がサイエンティフィックに証明されました。

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ラベンダーの力で睡眠の質、不安感共に改善

心臓病(冠状動脈疾患)にてICUに入院中の、65歳以下でラベンダーのアレルギーがないなどの条件をクリアした患者さん60名を対象として、実験は行われました。まず、アロマセラピー実施群では、2%ラベンダーエッセンシャルオイルの吸入を15日間行います。その前後で主観的な睡眠の質を表すPittsburgh Sleep Quality Index (PSQI) と、 不安感を表すBeck Anxiety Inventory (BAI)という2つの スケールによる評価が行われました。また、アロマセラピー非実施群においても、15日間の前後で同じように2つのスケールを使った評価が行われました。そして解析の結果、ラベンダーエッセンシャルオイルの吸入を15日間行った群は行わなかった群と比較して、PSQI ・BAI、共に有意な改善が認められたのです。

誰にでもラベンダーが良いわけではない

古くから「眠る時にはラベンダーの香りを嗅ぐと良い」と言われてきましたが、実際に科学的な根拠をもってそのことが証明されました。ラベンダーの香りが好きな方にとっては朗報ですが、一方で「ラベンダーの香りが苦手」という方も少なくありません。「苦手な香りだけど、睡眠にいいって聞くから頑張って嗅いでいます」という方がたまにいらっしゃいますが、苦手な香りではリラックス効果は得られません。それどころか、興奮してしまったり不快感を覚えたりして、むしろマイナス効果です。リラックスするうえでの香りの活用において、大前提として「好きな香りである」ことが基本となります。
ラベンダー以外でもリラックス感を高めると言われる香りはたくさんありますから、ぜひ1つの香りにだけ囚われず、お店などで色々と試して「この香り好き!」と本能的に思える香りと出逢ってくださいね。

※Karadag E, Samancioglu S, Ozden D, Bakir E. Effects of aromatherapy on sleepquality and anxiety of patients. Nurs Crit Care. 2015 Jul 27.



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