63. 寝不足の人は「ネガティブな感情に敏感である」ことが明らかに。

皆さん、こんにちは。

心をポジティブに保つことはリジリエンスを高め、失敗や困難を前向きに受け止めて人生をどんどん好転させていく力を育むことにつながります。コップに水を半分だけ入れる有名な実験はご存知の方も多いでしょう。コップに半分だけ入った水を見て、「半分しか入っていない」と思うか、「まだ半分も入っている」と思うか。前者であれば入っている水に集中し、ポジティブ思考の習慣があると考えられる一方で、後者の場合は空っぽの空間に気持ちがフォーカスしているので、不安などのネガティブな気持ちになってしまっていると考えられます。

睡眠不足は心をネガティブに支配する

これまでの多く研究で、睡眠はうつ病などの精神疾患と強い関わり合いがあり、睡眠不足はこれらの発症リスクを高めることが明らかになっています。徹夜明けはぐっすり眠れた日よりも交感神経の緊張が強くみられ、心理的ストレスを受けやすく、情動不安定になる傾向が高まることも指摘されているのです。4時間に睡眠時間を制限して5日間過ごしてもらい、その前後で脳の働きを比較した調査では、脳の感情を司る扁桃体という部分が、特に恐怖表情に対する反応が強く出るにもかかわらず、幸福表情に対する反応は変化がなかったという結果を報告しています。つまり、ネガティブな感情にとても敏感になり、ポジティブな感情には鈍感になっていることです。睡眠不足によって思考がどんどんネガティブに支配されてしまうと過度なストレスを抱え込むことになり、結果としてさらに眠れぬ日々が強いられるという悪循環が生まれてしまいます。

感情は伝染する

人は、ポジティブな感情もネガティブな感情も伝染します。あら捜しのようになんでもネガティブな側面ばかりをフォーカスして愚痴を言う人と一緒にいると自分も愚痴っぽくなってしまうし、太っている人と一緒にいると自分も太りやすくなったり。逆に、人の良いところを見つけるのが得意で、人生を常にポジティブに捉えられる人と一緒にいると、どんどん自分自身の可能性が開けてきたりするものです。私たちは思っている以上に近くにいる人の影響を受けています。従って、「人間関係を円滑にしたい」「要らぬストレスを抱えたくない」と願う人は、意識的にネガティブな感染源となる人とは距離を保とうとするので、寝不足で心身ともに安定しない状態では、必然的にどんどん良好な人間関係を築けるチャンスから遠ざかってしまうことに。

情緒不安定で突然キレたり、涙もろく、他者の感情を読み取ることができない人と信頼し合える人間関係を構築することは難しいですよね。「一緒に仕事をしたい」「また会いたい」「この人を尊敬できる」と相手に思ってもらえるためには、日々の睡眠時間をしっかりと確保することから、心をポジティブで満たすことができるよう、心がけましょう。



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