74. 産後の寝不足は〇年間も続く!

皆さん、こんにちは。

我が子の誕生はこの上なく喜ばしく、幸せなことですが、誕生したその日からママとパパの眠れぬ日々は始まります。
抱っこだと寝てくれるのにベッドに置くと背中にスイッチがあるかのように起きる、1時間ごとに起こされて寝る間もない、夜泣きがひどくてずっと抱っこなど。
子育てと睡眠問題は切っても切り離せない関係にあるのです。

ママ、パパの寝不足は6年間にわたり続く

イギリスのワーウィック大学、アメリカのウエストバージニア大学、ドイツ経済研究所が協力し、ドイツ人を対象として行った研究の結果によると、母親の睡眠は妊娠前と比較して第一子誕生後の3か月間で62分減少し、睡眠満足度も下がっていました。また、父親も母親ほどではないものの、13分減少し、やはり睡眠満足度も低下しました。4~6歳時点では母親の睡眠時間は妊娠前と比べて22分減少とやや回復傾向にはあるものの、依然として妊娠前の時間や満足度には届きません。父親に関してはこの時点で14分減少と、むしろ悪化していると報告されています。

子供の夜泣きがなくなったあとも長期間にわたり親の睡眠不足が続く理由として、「子どもが大きくなっても親としての義務、責任、緊張、心配などはついて回るからではないか」という考察があります。

ママ、パパの寝不足は世界共通の悩み

産後の睡眠問題は国籍問わず、世界共通の悩みであることがわかります。
日本人の場合、家事や育児、介護を担う割合が男性よりも圧倒的に多いという報告もあり、高齢出産が増えた今、育児と介護のダブルケアに悩む方もいることでしょう。また、日本は海外ほどアウトソーシングの文化も精通しておらず、睡眠不足状態の中で自分1人ですべてをこなそうと努力されている方もいます。
ただでさえ年齢が重なると良質な睡眠がとりずらくなることが指摘されているので、体や心への負担は計り知れません。
「子供が昼寝をしたときに家事を終わらせようとしてしまう」という話をよく耳にしますが、たまには一緒に横になって休むことも必要です。すべてをしっかりきっちりやろうとしないこと、自分の「理想像」とそのまま「目標」にしないこと、1日1回は自分の体や心の声に耳を傾けること。

十分に眠れない日々が続くこと疲れを感じたり、イライラしやすくなるのは当然です。そういう日がきたときには自分を責めず、「今は眠りを欲しているタイミングなんだな」というメッセージを受け取り、時間をみつけて休むように心がけてくださいね。



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