11.【睡眠健康経営:Workplace Wellness Design】仕事から心理的距離をとる

皆さん、こんにちは。

日常生活において、現代人は「疲労感が抜けない」「疲れがとれない」「1日のはじまりに体が回復できていない」など、慢性的に疲れを感じる方が多くいらっしゃいます。皆さんはいかがですか?

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「便利さ」の裏に存在する長期疲労

スマートフォン、ラップトップ、タブレット端末・・・・
どれもとても便利なツールで、今やビジネスシーンで欠かすことのできないアイテムたちです。こういったツールを誕生したことでデスクに縛り付けられることなく、自ら場所や時間を選択し業務を行うことができるという嬉しい利点が生まれた一方、いつでもどこでも働ける環境がつくられるので、長時間労働・過重労働の原因にもなっています。
「便利」の裏に、長期間続く慢性疲労の原因が隠れているなんて、なんだか皮肉ですよね。

休日でも、就寝中の夜中でも、帰宅途中の地下鉄の中でも、ホリデーの海外旅行中でも、プライベートに集中したり、仕事の環境と完全に切り離すことが難しい現代。物理的な仕事量による体と脳への負担だけでなく、なかなか気持ちをオフに切り替えられない状況は精神衛生上非常によろしくありません。

意識的に仕事から心の距離をおく

どこでも、いつでも仕事ができる現代だからこそ、意識的に仕事から「心理的距離」をとることが必要になるのです。心理的距離とは、勤務ではない時間帯には仕事のことを考えず、物理的にも心理的にも仕事から離れている状態のことを指します。
海外の研究によると、休日に外出したり、アクティブに活動することは仕事から心の距離をとることができるので、疲労回復に効果的だと考えられているのです。帰宅後や休日は、また頑張るために欠かせない大切な「充電時間」。パソコンや仕事の資料は開かず、たまには携帯もオフにして(仕事と兼用の場合)ショッピングやスポーツ観戦、ミュージカルや映画鑑賞、美術館やスポーツセンターなど、仕事とは関係のないアクティビティに参加してみましょう。

気持ちがリフレッシュして疲労回復が促されることで、主観的な健康状態が向上し、再び仕事への活力が湧いてくるという好循環がつくれますし、休日を充実させることで得られる感覚や情報は新しいアイデアやクリエイティブな発想にもつながるので、まさに一石三鳥ですよ。

 



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