皆さん、こんにちは。
別名「睡眠ホルモン」と呼ばれるホルモン「メラトニン」は、起床後14~16時間後に暗い環境だと脳の後方にある「松果体」という、松ぼっくりのような形をしている部位から出てくる物質です。暗くなる夜になると分泌されるホルモンなので、「ドラキュラホルモン」と呼ばれることも。逆に、明るい環境下では分泌は抑制されてしまいます。このメラトニンは質の高い眠りを促すうえでとても大切なホルモンなのですが、実は快眠以外にも嬉しい効果がたくさん詰まっています。
メラトニンには抗がん作用や美容効果も
メラトニンの分泌は良質な睡眠を促すだけに留まらず、身体の健康に重要な役割を果たしていることが明らかになっています。日本人の死因第1位は癌ですが、メラトニンには非常に強い抗酸化作用があることが確認されているため、抗がん作用があることが分かっているのです。健康や美容の大敵である活性酸素やフリーラジカルといった有害物質を「発生させにくくする」・「発生したものを消し去る」・「体内の抗酸化酵素の働きを強化する」という3方向からのアプローチで身体の健康を守り、健康という土台のうえに女性の永遠のテーマである「美」を育んでくれるという嬉しい効果が。
先進国で夜間に働いている女性は発展途上国の女性と比べて、乳がんの発症率が4倍以上高いという報告があるのですが、これはメラトニンの分泌が、夜の照明によってつくられる明るい環境により分泌が抑制されていることが関係しているのではないかということがひとつの要因として推測されます。
また、近年アレルギーも増加傾向が強まっていますが、メラトニンには抗炎症効果もあるといわれているのです。
天然の美容液「成長ホルモン」の分泌を促す作用もある
「睡眠健康」・「睡眠美容」を考えるときに必ずメラトニンとセットで出てくる大切なホルモンといえば「成長ホルモン」。別名「天然美容液」と呼ばれるほど美容磨きにダイレクトに影響を与える作用を持っていますが、メラトニンにはこの成長ホルモンの分泌を促進する作用があるといわれているのです。メラトニンと成長ホルモンの最強タッグで睡眠時間は心身の健康を育む時間に早変わり。もちろん、スキンケアタイムにも、エステタイムにも、ダイエットタイムにもなるので、睡眠時間は未来を活き活きを過ごすための投資時間になります。
「睡眠時間は無駄」と思われる方も少なくないですが、睡眠時間を削って「なんとなく」過ごしている時間のほうがよっぽど効率が悪い過ごし方です。健康も美容も1日では作り上げられません。睡眠時間を意識することで時間を有効的に活用し、自己免疫力を強化して、5年後、10年後の元気とキレイの両方を手に入れましょう。