皆さん、こんにちは。
セロトニンと呼ばれる脳内物質(神経伝達物質)が増えると、鎮静作用によって精神状態が落ち着いてイライラしなくなり、よく眠れるようになります。このセロトニンは別名「元気の源」、または「癒しホルモン」と呼ばれている物質。これがきちんと分泌されていると、落ち込んでいた気分を前向きでやる気に満たされると同時に、心を穏やかにしてバランスを整えて精神を安定な状態に導いてくれるのです。いわば、自分自身で作り出せるストレス撃退の特効薬といえます。
このセロトニンは夜になると脳の松果体で睡眠ホルモンのメラトニンへと変換され、質の高い眠りへと誘ってくれる存在に。まさに24時間態勢で私たちの健康を支えてくれる存在で充実した毎日には欠かせないのです。
1日中私達をサポートし続けてくれるセロトニンは、タンパク質に含まれるトリプトファンという物質が原料となっています。トリプトファンを含むタンパク質が豊富な食材は、乳製品、卵、大豆製品、赤身魚などの魚介類、肉類、アボカド、バナナ、ナッツ類など。バランス良く食べるのが理想ですが、「忙しい朝の時間に丁寧に料理をしているヒマなんてない……」と思ってしまうのも当然です。
そこで私がおすすめしているのは、透明な袋1枚を使って美味しくできる「手もみジュース」。
手もみジュースのつくり方
火を使う必要もなければ、ジューサーなどの道具も用意しなくてOK。食材をひと口大のサイズにちぎって袋のなかに入れ、約1分、手でもみもみします。
これをグラスに移すだけで、美味しくて栄養たっぷりのフレッシュジュースができあがり。食材を手で揉むことで酵素の活性化にもつながり、健康と美容効果も抜群です。
私は袋を使っていますが、100円ショップではシリコンタイプの手もみジュース専用入れ物も売っているので、毎回袋を使うのがもったいない!という方はそういったものを使うのもおすすめです。
手もみジュースには「バナナ」を基本食材として使う
トリプトファンは炭水化物によって脳に運ばれ、ビタミンB6と合成することでセロトニンが生成されるため、セロトニンの合成には「トリプトファン」、「ビタミンB6」、「炭水化物」の3つの成分が欠かせません。この3つの成分が含まれている優秀食材なのが「バナナ」。そこで、手もみジュースを作るときには、バナナをメイン食材にもってくるのがおすすめです。お好みの組み合わせやバランスでオリジナルドリンクを試してみてくださいね。
◆バナナをベースにした手もみジュースによく合う食材
ヨーグルト/豆腐/イチゴ/キウイ/アボカド/レモン(絞り汁)/黒ごま/豆乳/きな粉/ブルーベリー……など
休日など、時間に少し余裕がもてそうな日はバランスの良い朝食をしっかりと食べるようにし、平日忙しくて朝食をとる時間がしっかりととれないときには、「コーヒーだけで済ます」、「菓子パンを頬張る」、「何も食べない」といったことをせず、快眠・健康・美容のためにも手もみジュースはきちんと摂るように心がけましょう。