14.【睡眠健康経営:Workplace Wellness Design】社員の睡眠問題は早期退職につながる

皆さん、こんにちは。

過酷な労働環境・労働条件のもと必要な睡眠時間も確保できず、心身の疲労が蓄積される日々をなんとか気合で乗り切りながら業務を遂行しているという方が少なくありません。
研修や講演を通じて、「ハードな日々に心を壊してしまった」、「このままでは死んでしまうと思って、退職をした」という内容のお話やご相談を頻繁に耳にします。

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社員の睡眠問題放置は長期スパンで企業へ悪影響をもたらす

寝る間も惜しんで頑張って頑張って働き続けた結果、健康障害を起こして継続的に勤務することが難しくなってしまったら元も子もありません。実際、フィンランドの6千人を対象とした研究では、睡眠に問題がある人のほうが早期退職しやすいということが分かっているのです。睡眠に問題がない群と比較すると、中等度にある群は2.3倍、重度軍は3.7倍も早期退職率が高いという驚きの結果に。
職業不能となる主な健康不調は「骨格筋系障害」が42%、そして、精神障害が約26%を占めました。成果を上げるべく身を削って働き続けた結果がこれでは、まさに本末転倒ですよね。

「たかが睡眠」という認識は、企業、社員、社員の家族全員に大きなダメージを及ぼす

睡眠不足はサイレントキラーともいわれ、ジワジワと、しかし確実に私たちの健康を蝕んでいきます。「たかが睡眠。別に死にやしない」と侮っていると後々取り返しがつかないほどのダメージを背負うことにもなりかねません。
健康上の理由から働けなくなることは、本人が辛いことはもちろん、会社側にとっても経験や知識が豊富な人材を失い、新たなコストがかかり、場合によっては社会的イメージ悪くなるなど、あらゆる面でマイナスになります。また、本人の家族にとっても大きな不安や負担を強いられることになるので、誰も幸せにならない事態です。
個人のQOLを高め、企業を、そして社会全体を活性化させるためには、病気にかかってから「治す」という考えではなく、病気にかかる前に「予防する」という考え方にシフトしていくことが大切になります。ついつい蔑ろにしてしまいがちな「睡眠習慣」を見直すことで社員の心と体の健康をサポートし、企業としてのさらなる体力強化を図っていきましょう。

13.【睡眠ダイエット】無理なくお菓子やジャンクフードを手放す方法

皆さん、こんにちは。

私自身、睡眠で15kgのダイエットに成功したことが睡眠を科学的に学ぶことのキッカケとなった1つの出来事でした。しかし、これまでの概念では、「寝ると豚になる」が当たり前だったので、「眠る」と「痩せる」があまりに対局過ぎる言葉ということで当初は誰にも信じてもらえず、とても悔しい想いをした記憶があります。
睡眠とダイエットには、きちんと科学的に証明された関連性があるのです。
睡眠ダイエットが実現する背景となるメカニズムはいくつかあるのですが、まずは食事と関わることについてお話をしましょう。

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糖質や脂質への欲求が減って、お菓子やジャンクフードを欲しなくなる

寝不足気味の日は、いつもより多くおやつを食べてしまったり、スナック菓子やケーキが無性に食べたくなるという経験、皆さんにはありませんか?

実は寝不足だと糖質や脂質に対する欲求が非常に高くなり、普段よりも菓子パンやスイーツ、やスナック菓子、カップ麺など、いわゆる健康に悪くて太りやすいものを食べたくなる傾向が強まることがわかっているのです。実際、スウェーデンの神経科学者の研究で睡眠不足が買い物に与える影響を調べた結果、睡眠不足状態のときの被験者はジャンクフードを多く買うという結果が出ました。
私も今より15kg太っていた頃は、典型的なこのタイプ。ヘルシーなものを食べたいとは思うのですが、全身でジャンクフードを欲しているような状態で、「食べないと落ち着かない」というような毎日の繰り返し。(よく聞かれるのですが、吐くということはしていません)
なんでこんなに食べたくなるのか当時の私は不思議で不思議で仕方がありませんでしたが、まさかそこに睡眠が絡んでいるとは夢にも思っていませんでした。

「気が付くと食べていない」だからストレス無く勝手に痩せていく

「眠る→痩せる」のメカニズムは、もう少し正確に言うと、「眠る→食欲の中枢が整う→食事の内容が整う&代謝がよくなる→痩せる」というフローです。ダイエットを始めると、(私もそうでしたが)多くの方が「甘いモノをやめよう!」と欲求をぐっと抑える我慢をされると思います。しかし、寝不足の状態でそれを続けることは相当なストレスになり、数日間は頑張れるものの、結果的にはさらなるドカ食いをしてしまいリバウンドということになるケース・・・・・思い当たりませんか?
私はそれで何度もリバウンドを繰り返して、どんどん痩せにくい体になり、代謝も悪く、冷え性がものすごく酷かったです。どのくらい酷かったかって、真夏日でも手足が冷たくて、足先は痛くなるレベル。

睡眠をきちんととることは、一見関係なさそうな「ドカ食い」をやめるために欠かせない習慣なのです。ストレスなくこれまで依存気味だった甘いものなどがやめられるので、「やめよう!やめよう!」ではなく、ある日気がついたら「あ、そういえば食べてない!」という感じ。

きちんと眠るだけで、ドカ食い食品にかけるお金を節約できるうえに、健康になり、痩せられて、キレイに磨きがかけられるなんて、夢のようだと思うかもしれませんが、これが事実です。
甘いものがやめられなくて苦しんでいる方、健康的に痩せたいという方、ダイエットにストレスを感じたくない方、リバウンドを繰り返している方、ぜひ眠りの習慣を見直してみてくださいね。

睡眠日誌をつけながら自分の眠りを客観的に把握することも、とてもおすすめですよ!

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12.【睡眠健康経営:Workplace Wellness Design】上司の意識で部下の健康は左右される

皆さん、こんにちは。

日本人の有給消化率はとても低く、自分の有給支給日数を把握していない割合はとても多いのです。厚生労働省の平成24年 就労条件総合調査によると、平成24年で付与された日数が18.3日に対して、実際に所得した日数は9.0日、取得割合は49.3%という結果になっています。年次有給休暇の取得割合が50%を下回っている状態は過去10年にもわたって続いているのが現状です。

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日本人は休まないのか?休めないのか?

私自身、睡眠コンサルタントとして様々な労働者の皆様と接する中で、皆さん総じて「早く帰りたい」「もっとたくさん眠りたい」「お休みが欲しい」とおっしゃいます。お仕事が好きで、やりがいを感じていたとしても、やはりプライベートの時間はきちんと確保したいと思う気持ちは強く、これは当然の心理状態だと思います。しかし、現実は平日は長時間労働で土日出勤は当たり前。さらに、休む権利として認められている有給休暇さえも、「取得することが後ろめたい」、「出世に響くのではないかと不安」「上司の目が気になる」などの理由から、積極的に取得していない方が多いのです。
ある調査によると、ワーク・ライフ・バランスを尊重する上司の下で働く労働者はそうでない方と比べ、睡眠時間は長く、喫煙や肥満などといった心血管系の危険因子の数も少ないというデータが出ています。
労働者の健康を守るためには、本人の意識改革だけではなく、企業全体が「余暇の充実と労働安全衛生」のつながりをきちんと理解する必要があるのです。

労働時間と休養時間は表裏一体

しっかりと休養することで、しっかりと働ける。つまり労働時間と休養時間は表裏一体の関係なのです。労働者の心身の健康、安全といった面を考えるとき、労働時間内だけを切り取って考える事はできず、会社以外の生活面の時間も加味するのが合理的な考え方でしょう。しっかり休むことで脳がクリアになり、心身の健康レベルが向上するだけでなく、こうしたプライベートの時間で経験したことや感じたこと、学んだことは必ず仕事にも良い影響をもたらし、相乗効果を生むと思います。
会社の発展的な明るい未来を創造するためにも、「休むこと」を積極的に取り入れるよう、仲間や同僚の間で声を掛けあっていきましょう。

11.【睡眠健康経営:Workplace Wellness Design】仕事から心理的距離をとる

皆さん、こんにちは。

日常生活において、現代人は「疲労感が抜けない」「疲れがとれない」「1日のはじまりに体が回復できていない」など、慢性的に疲れを感じる方が多くいらっしゃいます。皆さんはいかがですか?

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「便利さ」の裏に存在する長期疲労

スマートフォン、ラップトップ、タブレット端末・・・・
どれもとても便利なツールで、今やビジネスシーンで欠かすことのできないアイテムたちです。こういったツールを誕生したことでデスクに縛り付けられることなく、自ら場所や時間を選択し業務を行うことができるという嬉しい利点が生まれた一方、いつでもどこでも働ける環境がつくられるので、長時間労働・過重労働の原因にもなっています。
「便利」の裏に、長期間続く慢性疲労の原因が隠れているなんて、なんだか皮肉ですよね。

休日でも、就寝中の夜中でも、帰宅途中の地下鉄の中でも、ホリデーの海外旅行中でも、プライベートに集中したり、仕事の環境と完全に切り離すことが難しい現代。物理的な仕事量による体と脳への負担だけでなく、なかなか気持ちをオフに切り替えられない状況は精神衛生上非常によろしくありません。

意識的に仕事から心の距離をおく

どこでも、いつでも仕事ができる現代だからこそ、意識的に仕事から「心理的距離」をとることが必要になるのです。心理的距離とは、勤務ではない時間帯には仕事のことを考えず、物理的にも心理的にも仕事から離れている状態のことを指します。
海外の研究によると、休日に外出したり、アクティブに活動することは仕事から心の距離をとることができるので、疲労回復に効果的だと考えられているのです。帰宅後や休日は、また頑張るために欠かせない大切な「充電時間」。パソコンや仕事の資料は開かず、たまには携帯もオフにして(仕事と兼用の場合)ショッピングやスポーツ観戦、ミュージカルや映画鑑賞、美術館やスポーツセンターなど、仕事とは関係のないアクティビティに参加してみましょう。

気持ちがリフレッシュして疲労回復が促されることで、主観的な健康状態が向上し、再び仕事への活力が湧いてくるという好循環がつくれますし、休日を充実させることで得られる感覚や情報は新しいアイデアやクリエイティブな発想にもつながるので、まさに一石三鳥ですよ。

 

10.【睡眠ダイエット】睡眠を改善して、マイナス15kgのダイエットに成功

皆さん、こんにちは。
夏になり、ダイエットへの取り組みを一層強化されている方も多いと思いますが、食事習慣や運動習慣、サプリメントの摂取などと併せて、睡眠習慣も見直せていますか?

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睡眠を改善して、マイナス15kgのダイエットに成功

私自身、7年前に重度のパニック障害を改善すべく睡眠を改善した際、半年で7kg、1年間で10kg体重が落ちたという思いがけない経験から睡眠に興味を抱き、科学的に眠りを学ぶ道へと進んでまいりました。そして、今では当時よりも15kgの減量に成功しています。
当時は睡眠を改善したことで何故痩せることができたのか皆目検討がつかなかったのですが、サイエンティフィックに睡眠を学ぶにつれ、その理由とメカニズムをしっかりと理解でき、「だから勝手に痩せていったんだ!」と、まさにガッテン!!でした。
たまたま私が特異な体質なわけではなく、ぐっすり眠ることが痩せることにつながるということは、誰にでも起こることなのです。
実際、国内外でも睡眠と肥満に関してはどんどん研究が進んでいて、論文検索サイト(英語)で睡眠の肥満について検索すると、なんと8000件以上もヒットします。

NOマネー、NOストレスなのが、睡眠ダイエットの特徴

睡眠時間を充実させ、質の高い眠りを得ることで身体は痩せやすい状態になるのですが、なんといっても「眠るだけ」なのでお金がかからない!身体にもお財布にも優しいのが睡眠ダイエットの魅力のひとつです。さらに、「眠るだけ」なのでストレスがかからないというところも大きな魅力のひとつ。食べることを我慢したり、ハードな運動をしたり、という「ダイエット=辛い」というイメージを覆してくれる魔法が睡眠ダイエットにはあるのです。
これにはホルモンの分泌など様々な要因が関係してくるのですが、正しく眠るだけで無理なく楽に痩せられるという睡眠ダイエットは忙しい人にもピッタリといえます。忙しい人ほど、睡眠時間を有効的に活用してダイエットできたら、まさに一石二鳥ですよね。

インスタントではない美しさをつくる

ただし、眠りを改善したことで、「翌日からすぐに一気に痩せる!」ということはありません。個人的な見解ですが、すぐに効果が得られるものは得てしてとてもインスタントで、効果の持続が望めないものが多いように思います。睡眠ダイエットは体質改善ともいえるダイエットなので、徐々に身体が変化し、少しずつ体重が落ちていくというもの。その分、リバウンドはないし、ダイエット以外の嬉しい相乗効果もたくさん期待できます。
美しく痩せたいと願う方は、ぜひ食事習慣・運動習慣と併せて睡眠習慣も見直してくださいね。

9.【睡眠健康経営:Workplace Wellness Design】単純ミスを繰り返す人が抱える共通問題とは?

皆さん、こんにちは。

No Business Wealth without Worker’s Health by WHO
睡眠改善は働く人々の健康を守り、企業の生産性を高め、希望ある社会を創造します。

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皆さんは、「単純ミスが多い」とか、しっかりチェックしているはずなのに「見落としが多い」とか。
このような指摘を上司から、あるいは同僚から受けたことはありませんか?

寝不足な人ほど見落とし回数が増える

「発注数に0をひとつ多くつけてしまい、大変な損失を出してしまった」、「大切なお客様の名前を間違えてしまった」、「社外秘の資料をうっかりどこかに置き忘れてしまった」、いずれちょっとした不注意で起こってしまうミスですが、後悔してもしきれないほど大きなダメージ残しますよね。想像しただけで冷や汗が出てきます。

2003年にアメリカで公表された研究では、睡眠時間が短い人たちほど見落としが多くなることが明らかになっているのです。1週間にわたり、1日の睡眠時間を3,5、7、9時間に制限した各グループごとに簡単な作業の見落とし回数を調べた結果、日数が経過するに伴い、睡眠時間が短いグループほど見落としが多くなりました。寝不足はダイレクトに脳へ影響を与えて注意力を低下させ、昼間のパフォーマンスを妨げてしまうのです。

無駄な残業は増え、周囲からの信頼は減る

ミスをすると、それをリカバリーするために通常の業務にプラスして時間をつくる必要が出てくるので、残業時間が増えます。残業が増えると帰宅時間が遅くなり、さらに睡眠時間の確保が難しくなって翌日もまた寝不足でパフォーマンスが下がるという悪循環に陥ってしまうことに。こんな状況が続いてしまうと、当然周囲には「あの人はいつも眠そうで、ミスが多い」という印象を与え続けることになるので、信頼関係にヒビが入る可能性まであるのです。

本人がきちんと正しいリズムで就寝・起床するよう心がけることが最も大切なのですが、もしも部下や仲間でミスが続いている人がいたら、頭ごなしに怒るのではなくて、最近きちんと睡眠がとれているかどうか、なにか不眠に苦しむような精神状態になってしまっていなかなど、まずは相手の状況をヒアリングするようにしましょう。

8.【睡眠健康経営:Workplace Wellness Design】寝不足は倫理意識を奪う

皆さん、こんにちは。

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睡眠改善は働く人々の健康を守り、企業の生産性を高め、希望ある社会を創造します。

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睡眠不足は倫理意識を奪う

「人として」そして「働き人として」、非常に大切になるのが「倫理観」。4日間にわたり行われた睡眠不足と倫理意識の関係を調べたアメリカの調査では、対象者にそれぞれの日に「職場で決められている規則を無視した結果、大事件が起こった」という内容の場面を読んでもらいました。そして、それがどのくらい倫理上の問題を含むかを回答してもらった結果、前夜の睡眠時間が長いほど倫理意識は高いということが判明したのです。
つまり、寝不足のまま働いていると倫理的思考が損なわれてしまうということになります。人として、また労働者としてのモラルや道徳観、善悪の判断力等が欠如することは、職場のソーシャル・キャピタルを悪化させてしまうだけでなく、場合によっては取り返しのつかない産業事故やミスにもつながる大変な問題です。

眠りは職業倫理に不可欠

本調査では眠りをしっかりととれている人ほど倫理意識が高いことが分かりましたが、同時に他人の非倫理的な行動に対して敏感になるということも分かっています。舛添都知事の件では、多くの人が「法的に問題なくても人としてどうなの?」と感じたと思いますが、企業倫理でいうと、「コンプライアンス的には問題なくても、人としてそれってどうなんだろう?」という話になるかと思います。
コンプライアンスを『法令遵守』とだけとらえて「これは法令に違反していないから問題ない」といったところで、周囲の納得はまず得られないでしょうし、そもそも、コンプライアンスは『公正・適切な企業活動を通じ社会貢献を行なう』という考えが基本にあるのに、「法令」という守って当然である最低ラインを善悪判断基準にしてしまうと、同じ環境で働く仲間の、クライアント様の、社会の信頼を失ってしまうことにもなりかねません。
1度失った信頼を取り戻すことは容易ではないですよね。
どんな高い技術も、どんな便利な商品も、使い方を間違えてしまったら人を傷つけてしまうことになりかねませんから、より良い社会を目指して働く以上は高い倫理観が必要になります。
まずは睡眠時間を5分でも10分でも良いので多く確保できるよう、帰宅後の過ごし方について見直してみましょう。

7.【睡眠健康経営:Workplace Wellness Design】寝不足勤務は酔っぱらい勤務と同じ

皆さん、こんにちは。

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睡眠改善は働く人々の健康を守り、企業の生産性を高め、希望ある社会を創造します。

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労働時間が世界でトップレベルの日本。
科学雑誌NATURE(1997年)に掲載された論文によると、起床後17時間を超えると課題対応能力が血中アルコール濃度0.05%の酒気帯び運転と同等のレベルまで低下することが明らかになっています。

この事実をふまえると、酒酔い出勤は許されないのに寝不足出勤は許されるなんて、なんだか矛盾していておかしいですよね。

飲酒運転はダメでも、寝不足運転は許される?

朝6時に起きて終電まで仕事をするという方も多いと思います。しかし海外の研究では、起床後17時間経過した脳は著しく疲労しており、その低下レベルはアルコールを摂取したときと同等だということが分かっているのです。この状態で運転をすることはいかに危険か、皆さんにも容易に想像がつくかと思います。
運転に限らず、実際に眠気が引き起こした取り返しのつかない産業事故は、世界でいくつも報告があるのです。
産業事故だけでなく、長時間労働が加速することによる働く世代の睡眠時間の圧迫、増加するシフトワーク、これらは生活習慣病やがん、うつ病などのリスクを高めるということも判明しています。

5時間以下の睡眠者は、ほろ酔い加減で仕事をしている

仕事をしながらオフィスでお酒を飲んでいる人はいないと思いますが、恐ろしいことに5時間睡眠を切る日が続くと、脳はチューハイを2~3杯飲んだ時と同じくらい機能が低下するという指摘がされています。睡眠時間を2割削って頑張っているつもりでも、日中のパフォーマンスが2割落ちていたら睡眠時間を削る意味がありません。それどころか、寝不足状態が続くことでイライライしやすくなったり、だるさや頭痛などの不定愁訴に悩まされることになったりと、むしろマイナス面が目立ってしまいます。
心身の健康基盤が崩されしまっては、元も子もないですよね。

デキル人は眠れる人

睡眠習慣を大切にすることで心と身体の健康を育み、その日の疲れやダメージをその日のうちに解消し、さらに翌日頑張るためのエネルギーと活力をチャージすること。
これこそがデキル社会人の新しい掟です。

6.【空間のお片づけ】空間を整えることで、心を整える

皆さん、こんにちは。

ぐっすり眠り、人生を豊かにする。
そのためには「心」「時間」「人脈」「情報」「空間」の5大お片づけが欠かせません。

今回は【空間のお片づけ】に注目をしてみましょう。

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片付けることで時間とお金が節約される

「忙しい」を言い訳に、物を置きっぱなし、服は脱ぎっぱなし、書類は出しっぱなし。皆さんは心当たりありませんか?
寝室を含めた自宅空間やオフィスのデスク周り、いずれの環境においても自分が身をおく空間はお片付けされていることが理想です。
例えば、肝心なときに必要な資料や書類が見つからなくてチャンスを逃してしまったり、大事な会議に遅刻してしまったり・・・・なんてことは絶対に避けたいですよね。ただでさえ忙しいのに、探す作業で余計に忙しくなるなんていう悪循環にもなりかねません。
さらに、慌てて書類を探しまくる姿は、周囲へ「きちんと自己管理ができていないんだな」という無言のメッセージを送り続けることと同じですし、次のチャンスを得られにくい立場になってしまうことも。
また、自宅空間が片付いていないと、どこに何をしまったのか把握することができなくなり、同じものをいくつも購入してしまうこともあるでしょう。
探す時間、購入する費用。
こういった「無駄」を省いてくれる簡単な方法が「空間のお片づけ習慣」です。

空気の淀みは心の淀み

物や書類が乱雑に置かれている整理ができていない環境では空気が淀み、自分の心も乱れやすくなり淀んでしまいます。意欲や自己肯定感、自己効力感などすべてが下がってしまい、面倒くさいという投げやりな気持ちになったり、ネガティブな思考にまどわされやすくなったり・・・・良いことはありません。

自分が身をおくスペースを順序立てて片付けるよう習慣付ければ、物だけでなく頭の中も整理整頓できて、まさに一石二鳥!気分も脳もすっきりして、仕事や生活の効率がぐっと高まりますよ。
寝室についても「睡眠五感」という観点からの空間づくりが大事なポイントになるので、またお伝えいたしますね。

5.【人脈のお片づけ】「人と人」、つながりの質を重視する

皆さん、こんにちは。

ぐっすり眠り、人生を豊かにする。
そのためには「心」「時間」「人脈」「情報」「空間」の5大お片づけが欠かせません。

今回は【人脈のお片づけ】に注目をしてみましょう。

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SNSでのつながりとは?

現代はfacebook、インスタグラム、ツイッターなどで簡単にたくさんの人とつながれる時代になりました。とても便利で世界が広がるというメリットがあり楽しんでいる人もいる一方、それ故のストレスが生まれていることも事実。
アメリカではFB離れが加速しているようですが、私もFBはやめてしまった派です。

以前、お仕事でご一緒した方にお誘いいただいてランチに行った際、「●●さんは私のFBに絶対に[いいね!]をしてくれないの。多分私に嫉妬しているんだと思う。」というお話を突然されました。それを聞いてしまった以降、なんとなく無言の圧力をかけられているような気分になり、彼女のFB記事には毎回[いいね!]ってしなくてはいけないという強迫観念のような感情が芽生え、それがそのうち自分の中でプチストレスになっていってしまったという経験がありました。
また、1度ご挨拶をさせていただいた方がFBの友達申請をしてくださりつながったのですが、その人は1日に何回も自撮り画像をアップし、なんと年末になると「1月の私」、「2月の私」・・・・と1年間の自分の画像をまとめてカレンダーにした記事をアップするという強者。
正直、フィードで記事が流れてくるとゲンナリしてしまうこともあり、これまたプチストレスになってしまっていました。

本当に大切な人とのつながりこそ、宝

FBの友達つながりが増えていく中、大して知らない、あるいは仲良くない人のFB記事に「いいね!」を押す時間って、たとえ数分でもなんて勿体無い時間なのだろうと心底思ったある日、私はFBをやめました。現代は電話があり、ラインがあり、メールもあるので、いつもいつも相手の状況を日記のようにして知らなくても、大切な人とは簡単につながれるのです。
とても驚いたのが、「FBをやめる」ということを何人かにお伝えしたとき、皆一様に「私もやめたいんだよね」、「いいなぁ」などと言われたこと。「疲れるならやめないの?」と聞くと、中には「でも、あまり親しくない人とはFBをやめてしまうと縁が切れてしまうから」と言った方がいて、これには正直1番驚きました。なぜ、「あんまり親しくない人」ともつながっていたいのでしょうか?
なんとなく安心する?なにかあったときのため?友達の人数を多くみられたいから?
いずれの理由も私には理解不可能ですが、大切な人と大切な絆でしっかり結ばれていることが1番価値があり、幸せなことではないのかなと思います。

人脈は「数」ではなく「質」

現代を象徴する人間関係の構築ツールのひとつということで、今回はFBを中心にお話をしましたが、FBの活用事態をNGと言っているわけではありません。楽しんで活用できているならもちろん問題ないのですが、ストレスを抱えてまでやる必要性はないということです。
大切なことは、自分が心から尊敬し、信頼し、喜びを分かち合える仲間たちとの絆が結ばれていること。
「いいね!」の数でもなければ友達の人数でもありません。SNS上のつながりではなく、愛情と信頼の2つでつながっていることに「人と人のつながり」の本当の意味が存在しているのです。

人生を変える「やすみかたの教科書」(主婦の友社)には、マインドフルネス瞑想や心を穏やかにするメソッド、快眠の最新情報などが詰まっているので、心・身体・脳のやすみかたバイブルとしてぜひご活用くださいませ。